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レントゲンでわかること
2023/06/14
歯科医師や歯科衛生士でも、お口の中をひと目見ただけで、
すべての症状を見つけることはできません。
というのも、お口の疾患のなかには
「見た目だけではわからないもの」も存在します。
そこで役に立つのが『レントゲン』です。
レントゲンは、正式には『X線撮影』といって、
X線を通して体の中を写し出します。
筋肉など密度の低い部分はX線がよく通るため黒っぽくなり、
逆に骨などの組織はX線が通りにくいため、白っぽく写ります。
むし歯ができた箇所は歯が溶けて密度が下がり、
レントゲンで撮影すると黒く写るため、
肉眼では見えないむし歯もしっかり見つけることができます。
レントゲンはむし歯だけではなく、歯周病の進行具合も
調べることができます。
歯周病は、放っておくと「歯」や歯を支える「あごの骨」が
溶けてしまう恐ろしい病気です。
レントゲンにはあごの骨も写るため、
骨の高さから歯周病の進行具合を確認できます。
他にも、親知らずの生えている向きを確認して
抜歯の計画を立てたり、歯の根っこの先に膿が溜まっていないか
確認したりする際など、レントゲンはさまざまな診断で活躍します。