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歯周病が招く体への悪影響①
2019/06/21
骨が溶けて、歯が抜ける。でも、それだけじゃない!!
歯周病は単に歯ぐきがはれたり、出血するだけの病気ではありません。
「歯周病菌」と呼ばれる細菌が歯を支える骨を溶かし、最終的には歯が抜けてしまう病気です。
しかし!歯周病の怖さはこれだけに留まりません。
なんと、出血したところから細菌が入り込み、それが全身に巡ることで、体中の様々な病気にも影響を及ぼすのです。
お口以外にもこんな影響が!!
・糖尿病との危険な関係
糖尿病は、「失明」や足などの「壊疽(えそ=腐る)」といった
恐ろしい合併症のリスクがある病気です。
歯周病になると、歯周病菌が発する毒素により、血糖をコントロールするインスリンの働きが鈍くなって、
ますます歯周病が悪化してしまいます。
また反対に、糖尿病の人は、通常より2倍以上も歯周病になる確率が高いというデータもあります。
このように、お互いがお互いに悪影響を及ぼしあっているという、非常に危険な関係なのです。
・心臓病のリスクを2~3倍も高める!
歯周病菌が血流に乗り「冠動脈」に達すると、
心臓病を引き起こす原因になります。
冠動脈とは心臓を取り囲むように張り巡らされた血管で、心臓が動くために必要な
栄養素や酸素を送る重要な役割を持っています。
ここに歯周病菌が達すると、なんと
血管が炎症を起こして動脈硬化が促進され、最後には心筋梗塞や狭心症を引き起こすのです。
ある調査によると歯周病は心臓病のリスクを2~3倍も高めることがわかっています。
~どうすればいいの!?~
実は歯周病はこれら以外にも、様々な全身の病気と関わっていることがわかっています。
もし歯ぐきがはれていたり、出血がある場合は、まずは歯科医院で歯周病治療を受けること。
また、歯周病菌はしばらくすると必ず増殖し、再び歯周病を引き起こしますので、
定期的なメンテナンスを受けていただくことも非常に大切です。