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歯医者さんだけでは歯周病は治せない!!

2019/11/19

隠れ歯周病患者の増加

セルフケアの重要性

単に「歯ぐきがはれる」病気ではありません!

歯周病とは「歯周病菌」と呼ばれる細菌が歯ぐきに炎症を引き起こす病気。

しかし、実はそれだけではなく、進行すると

歯を支えている骨を溶かし、最後には歯が抜けてしまうとても怖い病気です。

沈黙の病。「出血」を放置すると骨が溶け始める!?

歯周病は成人の約8割がかかっていると言われています。

しかし、多くの方が「歯周病」という自覚がなく、

いわば「隠れ歯周病患者」といえる状態。

「あれ?少し歯が動くかな?」と感じるころには、歯を支える骨がかなり溶けており、

中等度から重度の歯周病にかかっていると考えて間違いありません。

そんななかで、唯一ともいえる歯周病の貴重なサインが、歯ぐきからの「出血」です。

出血は、歯ブラシで傷ができたわけではなく、歯ぐきの組織が歯周病菌と戦い、

体を守ろうとした結果として出てくるものです。

そして、「出血」を放置しつづければ、歯周病の進行を許すことになり、骨が溶かされることになります。

歯科だけでは治せません!

では、歯周病になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

その答えは、とにかく「お口の中の歯周病菌を減らすこと」です。

実は、みなさんのお口には、歯周病菌が大量に生息している場所があります。

それが「歯石」です。

歯科が歯石取りをしているのは、「汚れ」だからではなく、歯周病の治療や予防のためです。

そして、この「歯石」は歯科医院でしか取り除くことができません。

しかし、歯石を取るだけでは根本的な問題が解決できていません。

なぜなら「歯周病菌」は放っておくとすぐに何十億、何百億と繁殖してしまうからです。

そこで重要なのが「常に細菌を増やさないようにすること」。

そう、みなさんの「毎日の正しいケア」です。

「自己流」でしっかりケアするのは難しい

「自分のお口のケアは正しいのだろうか?」そんなことを考えたことはありますか?

これまで多くの患者さんを診ていますが、

「自己流でもすべての歯がしっかり磨けている」という方には、なかなかお会いできません。

まず、毎日のケアで重要なのは通常の歯ブラシに加え「フロス」や「歯間ブラシ」などの

補助器具を使用すること。

実は、通常の歯ブラシだけでは4割程度のみがき残しがあり、そのほとんどが

歯と歯ぐきの間とされています。

これでは細菌がどんどん増えてしまいますから、補助器具の使用はとても有効なケアともいえます。

大切なのは1度プロにチェックしてもらうこと

しっかり補助器具を使っていても、歯並びや癖などによって、汚れが落ないところがあります。

歯科の「歯磨き指導」では、プラーク(歯垢)の付着状態を薬剤でチェックした上で、

歯ブラシの持ち方、歯への当て方、動かし方などをしっかりレクチャーします。

自己流から脱出して、確実に汚れを落とす技術が身に付きますので、ぜひオススメです。

歯周病は歯を失う原因のNo.1です。

そんな心配が少しでもあれば、いつでもお気兼ねなくお声がけください。

 

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