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歯石のリスクとは?
2023/12/15
プラーク(歯垢)が石灰化すると硬い歯石になります。
歯石はただの汚れと思われがちですが、
実は放置すると「歯が抜けてしまうリスク」をはらんでいます。
歯周病を悪化させる歯石は、2種類あるよ!
歯茎より「上」にできる白い歯石
白い歯石は『歯肉縁上(しにくえんじょう)歯石』
と呼ばれ、歯ぐきより上の歯面に付着します。
だ液の成分によって歯の表面のプラークが
硬くなったもので、色もプラークによく似た
黄白色や灰白色をしています。
歯茎より「下」にできる黒い歯石
歯ぐきの内側の歯根面(歯の根っこの表面)にできる
黒い歯石を『歯肉縁下(しにくえんか)歯石』といいます。
傷ついた歯ぐきを治すための浸出液や、
血液によってプラークが硬くなったもので、
この歯石は血液の成分も含むため、見た目が黒褐色になります。
歯石の放置は歯周病の悪化の原因に・・・
歯石のザラザラとした表面は、細菌たちにとって絶好の隠れ家!
放っておけば歯周病が悪化する原因になります。
歯周病が進行すると『歯周ポケット』という
「みぞ」が形成され、黒い歯石はこのポケットの中で
作られていきます。つまり、黒い歯石は歯周病が
進行している危険なサインなのです。
歯を支える骨が溶けはじめている可能性もあるのですが、
歯ぐきに隠れているため、患者さん自身では
確認することができません。
定期的な来院で歯石の除去を!
白い歯石も黒い歯石も、取り除くには専門的な器具とプロの技術が
必要不可欠です。歯を失わないためにも
「歯石ができていないか」「歯周病が悪化していないか」定期的
に歯科医院でチェックしてもらう習慣を身につけることが大切です。